Dropbox PaperとSmartSyncの導入が意味するところ

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一連のクラウドストレージが転機を迎えています。

一つはマネタイズの問題。

フリーミアムモデルとして、一部の有償ユーザーからの利益で無償ユーザーのコストをまかなえるという考え方は、ストレージサービスに当てはめるには厳しいようです。ディスク単価は安くなったとはいえ、ユーザーに割り当てる容量が多くなるとそれなりに費用が発生しますし、ネットワークの帯域も必要となります。

乱立していたサービスも幾つかに収斂してきていますし、例えば勝ち残ったように見えるEvernoteでさえ有償サービスの値上げなど、ビジネス的に上手くいっているようには見えません。

収斂したとはいえ、まだ複数のサービスがしのぎを削っている状態では、ライバルに勝つために新たな価値を提供しなければいけません。


Dropbox PaperとSmartSyncが登場。仕事場を抽象化する流れは本当に「来る」のか?

過去の Word 的な世界観は doc や xls といったファイルをやりとりすることで仕事を進めるという形をとっていました。抽象化されているのは、そのファイルのやりとりの部分、つまりはメールの部分だけです。

Dropbox Paper 的な世界観は、クラウド上に仕事場を抽象的に作ることで、同一の仮想的な場所で作業を進めるというものです。

lifehacker


Dropboxは、ネットワークの単なるストレージから一歩踏み出しました。

Dropbox PaperはDropboxをデータの「保管場所」ではなく、「仕事場」として使ってくださいというメッセージです。SmartSyncも、Droxboxを「保管するデータ」と「アクティブに仕事で使うデータ」に分類し、後者だけをデスクトップと同期して使いましょうというものです。

クラウドデスクトップとの違い

数年前に「クラウドデスクトップ」という概念が流行りました。ブラウザであるサイトにアクセスすると、そこにはWindowsのデスクトップみたいな環境が見えていて、フォルダがあったり、Wordのようなアプリがあったり、驚くなかれブラウザアプリがあったりしました(ブラウザの中にブラウザがある)。

PCにアプリをインストールしなくても仕事ができるとか、自分のPCでなくてもブラウザさえあれば、いつもと同じように仕事ができるというのがアピールポイントでした。

でも、ビジネスとして広がることなく廃れました。

同時期にスマートフォンが出てきたり、続いてタブレットが出てきたことで話題を奪われたという事もあるでしょうが、結局はデスクトップ(=仕事場)までクラウドに持っていくメリットがあまりなかったということだと思います。当時のPCやブラウザの性能では、PCの同じデスクトップほどきびきびと動作しなかったというのもあるでしょう。

今回のDropboxが提供しようとしているのは、昔のクラウドデスクトップというPCの模倣の仕事場ではありません。PCのデスクトップのように何でもできますというものではなくて、複数のユーザーが協業するための文書の「場」を提供しようとしているところが異なります。

今後のクラウドサービスはこのような「協業の場」の価値へシフトしていくことは間違いありません。


私は「コーチング」のサービスを提供していてWith Coachingというサイトを立ち上げています。

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Categories: ソフトウェア

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