「すしざんまい」の広告効果と漁師のお年玉

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大気汚染をインクに変える。ビール会社が発案した「黒いイノベーション」

タイガービールは、非常に目立つ社会問題に関与し、自社のマーケティング力を使って、社会貢献とブランド促進の両方を実現しました。このユニークなマーケティング手法によって生み出された話題性と顧客ロイヤルティは、数百万ドルの価値をもちます。同時に、このプロジェクトは、香港に住む720万人の生活を向上させる一翼を担ったのです。テレビCMやビルボード広告、デジタル広告を1つ余計に打つよりも、はるかに効果的で影響力が大きいことは間違いありません。

lifehacker


元の記事の趣旨は、「ビール会社がインクを作る意外性」「大気汚染を芸術にかえるという社会貢献をする」という点で優れたマーケティング手法だというものです。

ただ、この記事を読んだときにわたしの頭に浮かんだのは…

「すしざんまい」のマグロ競り

正月の風物詩になっているマグロ初競り。ここ数年回転寿司チェーン店の「すしざんまい」が一番マグロを競り落としています。

今年は史上二番目の高値である7420万円で競り落としました。キロ単価に換算すると、相場を遙かに上回る金額だそうです。

近年、このニュースを見ていたときには「あの社長、ムキになって商売を度外視して競り落としてるのか…」を思っていたのですが、改めて考えてみるとそんなことはないのでしょう。

広告を打つよりも…

あのニュース、TVや新聞、インターネットなどのニュースメディアでどれだけ取り上げられたか。「1番マグロ」「高額」というだけでなく「あの”すしざんまい”は今年はどうだったか?」という興味から、相当数の露出がなされ、また相当数の人が待ち構えて見たに違いありません。

この広告効果はすごい。

お店に人が行くだけではなく、「すしざんまい」という名前とあの社長が国民に刷り込まれたはずです。わたしもすっかり覚えてしまいました。

このサイトの情報が正確かどうか保証は無いのですが、

  • TVのスポットCM15秒の放送料金は200万円
  • CM制作費5000万円
  • 新聞の全面広告は四大全国紙で平均3000万、日経で1850万円。

ここからざくっと計算してみます。

  • CMではなくニュースなので30秒流れたとして200×2=400万円
  • 朝昼晩のニュース番組で扱われたとして400×3=1,600万円
  • NHKを含むキー局6つで扱われたとして1600×6=9,600万円
  • 新聞の全面広告ではなく記事なので、面積比で1/20として全国紙150万円、日経約100万円。合計で150×4+100=700万円
  • 仮に同規模のCMを作ったとして制作費5,000万円

しめて、1億7300万円也。

7,400万円で競り落としてもまだおつりが1億円残ります。制作費を無視したとしても5,000万円のおつりです。

今年は、そう考えたライバルが多数競りに参加しましたが、すしざんまいがやりきりました。わたしの試算が正しければ、もうすこしライバルもがんばれるはずなのですが…。

これこそ、下手な広告を打つよりも「はるかに効果的で影響力が大きいことは間違いありません」

まあ、なんにしてもあの社長はうまくやっていると気がつきました。

漁師のお年玉

わたしは「競り」代金は漁業組合が得るものであり、漁師さんは組合に相場で売るのだとばかり思っていました。つまり、組合がボロ儲けだと。

しかし、このサイトの情報によると違うようで、競り落とされた価格に応じた金額が漁師さんに渡るのだそうです!

そして、今年のマグロを釣り上げた漁師さんには組合の手数料を差し引いても、6,443万円!が渡るそうです。ひぇー!。燃料代を引いた純利益が大体5,800万円。所得税が引かれて最終的に手元に残るお金が3,480万円。

す、すごい。家が建ちます。一攫千金です。

たぶん、大間の漁師さんはこれを夢見ているに違いありません。


私は「コーチング」のサービスを提供していてWith Coachingというサイトを立ち上げています。

こちらのサイトではコーチングのご紹介や、主に自己啓発系のブログも書いています。ぜひ、お立ち寄りください。

Categories: マーケティング

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