ダーティプロトとベーター版

No Comments

scissors-813990_640
デザイン手法として「ダーティープロト」というものがあります。机上でアイデアをこねくり回すのではなく、じっさいにモノを作ってしまう。もちろんアイデアを100%作り上げるのではなく、紙など身の回りにあるものを活用してアイデアのポイントだけを三次元で表現してみるというものです。

実際に動作する必要はなくて、想定する利用シーンの中でそのモノの存在感や操作感がどんなものであるかを確認しようという手法です。

特に既存のモノの改善ではなく、新しいモノの価値を確認する時では、想定ユーザーにそのモノを実際に見せることで生の感想を聞くことができます。これがアイデアの妥当性をチェックする上でとても重要なポイントです。


でっち上げのデモ画面が発掘した潜在ニーズ

どう考えてもまともなデモアプリケーションなど作っている時間はない。そこで編集部の人たちとも相談し,まずは画面上にドット絵を描くツールだけを作り,そのツールを使って「デモ画面」を作ろうということになった。

(中略)

それらのデモ画面を使った記事は,PC-8001の発売に合わせて「月刊アスキー」の1979年9月号にカラーの見開きページとして掲載された。記事には「画面はイメージです」のような断りも一切なく,あたかもそれらのアプリケーションがすでに存在するかのような,今であればとんでもない「でっち上げ」であった。

その反響は期待以上のものであった。PC-8001は発売と同時に爆発的なヒットとなり,アスキー出版には見開きページで紹介したアプリケーションがいつ発売されるのかという問い合わせがひっきりなしで入ってくるようになったのだ。

(中略)

結局私を含めた3人が近所の安ホテルに2週間缶詰にされて40本のソフトウェアを作り,それを「PC-8001 BASICゲームブック」として発売した。

gihyo


これはまさに「ダーティープロト」。これを出版物でやってしまったのがスゴイ。

普通の「ダーティープロト」は限られた人に公開して感想を得ることが多いです。理由の一つとしては、いわゆるプロトタイプはアイデアのキモなので、そこから他の人にアイデアが漏れて先を越されてしまうのを防止するという意味合いがあると思います。

上記の記事の場合は、おそらくまだ日本ではBASICの技術者が少なくて、結果的にそんなことが起きなかったということでしょう。アスキー出版の人もそこまで考えていなかったと思います。

ダーティプロトはこっそりやるべきか

ただ、よくよく考えて見ると、こっそりやるなんて方法は現在のビジネスの立ち上げ方としてはそぐわないのではないでしょうか?

今のネットビジネスは、アイデアがあったらそれを生煮えでもいいから、まずは作って無償でいち早く公開するものがほとんどです。ある意味、ダーティープロトをいきなり大勢に公開しているとも言えます。ダーティープロトを「アイデアのチェック」だけにとどめず、「集客」としても活用しています。

普通のモノ作りではダーティープロトは紙製の「なんちゃって」成果物なのでこんな事はできませんが、ネットビジネスでは比較的簡単にチャレンジできますね。

昔からあるデザイン手法をネット時代にアレンジして、大人数のパワーを活用すれば面白いことができそうです。


私は「コーチング」のサービスを提供していてWith Coachingというサイトを立ち上げています。

こちらのサイトではコーチングのご紹介や、主に自己啓発系のブログも書いています。ぜひ、お立ち寄りください。

Categories: デザイン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください