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皇室に生まれるということ

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ちきりんさんのこのBlogを読んでこの本を読もうと思いました。

正直、私は今まで天皇に興味を持っていませんでした。

いわゆる日本の象徴というレベルの認識で、それ以上深く考えた事はありませんでしたが、この本を読んで見方がすっかり変わってしまいました。

天皇家は単なる象徴というだけでなく、政治や経済の外側で、「国と国との信頼関係」を築く重要な役割を果たされている事がわかりました。

世界的に見ても「天皇家」という世襲が、長期にわたり元首をつとめている国は非常にまれで、外国の元首から尊敬されているということ。加えて天皇皇后の人柄も各国の元首に強い印象を与えているようです。

こういうことは、日本の中で日本のメディア越しにしか天皇家と接していない私には、知り得ない事でした。もちろん、この本もメディアですので「真実」かどうかをこの本だけでは判断することはできません。

ただTVの画面で見る天皇皇后の立ち振る舞いは、この本に書かれていることを否定しないと感じます。

今の天皇の父親である昭和天皇は戦争を始めた人間であり,その事実を一生背負い続けて行くことが天皇の振る舞いにずっと影響を与えているのだと思います。そして天皇が国家間の信頼関係を取り持つためには、政治・経済に関われない以上、相手への関心と思いやりを示すことしかないということがよく分かりました。

皇室に生まれ、世襲していくには、この考え方をちゃんと身につけて行く必要があり、それは大変なことだろうと思います。

いい本でした。天皇家に興味がない人こそ一度読んで欲しい本です。

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